建築とは、なかなか奥が深くてとても面白いです。
在来の軸組みというのは日本で長年継承されていて、いろんなノウハウが詰まっているのでしょう。
更に進化を遂げていて、時代と共に最新の工法とか建築資材とかも次々出てきます。
さて、写真の柱っぽいものに何やら不安定な感じの金属の頼りない足が地上から30㎝位ありますね。
実はこれ意識的にやってるのです、これはガレージハウスの車庫のシャッターと玄関扉の間にある仕切りなんです。
という事で、基礎から立ち上あげてる柱ではないのです。
この金属の足には仕上げにモルタルとかブロックで挟んだりとかして、最終的には柱状の物と面を合わせます。
なんで、ストンと地面まで落とさないか?その方が工事は楽でしょう。
と、思いますよね?
実はこれ、モルタル部分に直接つけると、長い間にこの柱状の木材が水分で吸ってしまい最終的に腐ってしまいます。
それを防ぐために、わざわざこの様に手間暇かけるのです。
僕は大家でもありますから、長期間の運営をするには、見えないとこ、細かいとこがとても大事だと思ってます。
当然ですよね、ローンが30年も35年もあるんですから。
この様な些細だけど、大事な事が、何十年先でも建物が元気でいられる理由なんです。
建築も神は細部に宿ります!