身をもって体験した相続トラブル
ある日突然、相続はやってきます。父の遺した財産により、私たち家族は大変な目に遭いました。
第1章では、実際に私が相続争いで経験したことをお話します。どうか皆さんも「うちには関係ない」と都合の良い思い込みは捨ててください。
私自身も、こんなトラブルが自分の身に降りかかってくるなど想像もしていませんでした。身内の恥をさらすことで、同じ苦しみを味わう方を一人でも少なくしたいのです。私も今のうちから知恵を絞って、息子たちを苦しめないよう具体的な工夫をしています。それを怠れば、家族の幸せや大切な資産を失うかもしれません。それほど相続トラブルは手ごわいものなのです。
ある日突然、相続はやってくる
相続は、誰にでも突然訪れるものです。私の家族も、父が遺した財産によって大変な目に遭いました。この体験を通して、相続争いの厳しさを身をもって知ることとなりました。相続は「うちには関係ない」と思っていても、決して他人事ではありません。私自身も、こんなトラブルが自分の身に降りかかるなど想像もしていませんでした。
父の突然の死と相続の始まり
私の父は、静岡で大工をしており、戦後すぐに上京し、世田谷で工務店を開業しました。借金を嫌い、工場や倉庫、自宅までも無担保、無借金で建てるという手堅い経営を行っていました。しかし、2002年に突然の心不全で亡くなりました。享年76歳。
父は相続の準備を全くしておらず、そのため私たち家族は壮絶な親族との相続争いと国税局の調査に直面することになったのです。
2億6000万円の現金と国税局の調査
父の死後、私たち家族は父の金庫で2億6000万円もの現金を発見しました。この大金をどう扱うべきか分からず、家族で4等分してそれぞれ自宅に持ち帰りました。しかし、その後、家族会議で「銀行に預けよう」と決まり、母親名義で貯金したのですが、これが国税局から目をつけられる原因となりました。
数カ月後、国税局から「調査に入ります」という連絡があり、7人の調査官が私たち家族を調査しました。調査は厳しく「ある日突然に、銀行へ2億6000万円もの大金が預金されたのです。私たちは、この10倍はあると考えています。」「私たちは信託銀行の相続財産目録を全く信じていません。なぜなら。それはあなたたちが信託銀行へ報告した金額ですからね」
このような徹底した調査を受けた後、私たちは追徴金を支払う羽目になりました。あれから20年以上が経ちましたが、節税とその後の資産構築についてもっと相応しい手立てがあったはずです。今の私が過去に戻れるなら過ちは防げたであろうと思います。
相続争いと家族の変容
相続の過程で、私たち家族の間にも争いが生じました。父の遺産には土地やアパートも含まれており、その分割をめぐって兄弟間で意見が対立しました。特に父の工務店の株の扱いについては最後まで揉めました。結局、長男である兄がすべてを相続することになりましたが、その過程で家族の関係は大きく変わってしまいました。
兄は相続をめぐる争いの中で、私や姉に対して想像を絶する行動を取りました。母が使っていたホームエレベーターの電源を切断したり、私たちに関する怪文書を職場や知人に送りつけたりしました。これにより、私たちは兄との関係を完全に断つことになりました。かつては大切な家族だった兄との関係が、相続をきっかけに壊れてしまったのです。
二次相続と相続税対策
父の死後、私は二次相続に備えて、相続税対策を徹底的に行いました。母の現金を利用して土地を購入し、アパートを建て、法人化するなど、あらゆる手段を講じました。この結果、二次相続では相続税を圧縮し、資産を守ることができました。しかし、それでも5000万円の現金が銀行で凍結され、引き出せない状態が続いています。この経験から、相続においては早めの準備が何よりも重要であることを強く感じました。
相続争いの教訓と今後への備え
相続は、税金の問題だけでなく、家族の人間関係にも大きな影響を与えます。大金を前にすると、家族の間でも争いが生じることがあります。私たち家族の経験から学んだことは、親が元気なうちに相続について話し合い、適切な対策を講じることの重要性です。また、相続に備えて、信頼できる専門家の助言を受けることも大切です。
相続は、誰にでも突然訪れるものです。親の死後、家族が争うことなく円満に過ごせるよう、今のうちから相続について考え、話し合いを持つことをお勧めします。私たち家族のような苦しみを味わう人が一人でも少なくなることを願っています。
ごあいさつ
初めまして、白岩貢と申します。
2002年世田谷で工務店を営んでいた父の急死により、相続したアパートの管理、相続した土地及び購入した土地に新築の吹き抜け型アパートを2棟28世帯新築したのを皮切りに、現在60世帯の大家でもあります。
また、相続税についてのある誤解から国税の7人からなるチームに3か月間調査されるという得難い経験もしました。それとほぼ同時に、母・姉・私VS長男夫婦という不毛なる相続争いに巻き込まれましたが、2次相続では完全に正当な勝利を収める事が出来ました。
私自身、2002年から相続・国税調査・相続争いを経験し、相続税軽減・アパートの新築・入居募集・管理運営などを全て実践的に自主管理で行ってます。また、それらと並行して出版やブログ、セミナー等を開催し、アパートの新築や相続税軽減の相談や依頼を受けてきました。実際にサポートした件数も400棟余りとなって、嬉しい事に、今なお現在進行形でサポートしています。
サポートもその時代の環境変化に対応して、相談者ひとりひとりに合った対応を心がけ、敷地延長吹き抜けアパート・小規模旅館・賃貸併用住宅・ガレージハウス・商業ビルなど、依頼された方に合う20年30年40年と負けない物件を提案しています。
同志である大家と同じ目線で考えサポートしますので、必ず喜ばれ豊かになられると自負しています。相続対策について、アパートの新築に関してお悩みの方、または不動産屋・ハウスメーカー・銀行などからの提案に疑問を持ったり、セカンドオピニオン的なアドバイスが欲しい方は、ぜひご相談ください。
白岩貢の著書
現在21冊の本を出版しておりますが、こちらは相続について書いた2020年に出版した本です。
所有物件
白岩は相続した物件も含め、アパートを60戸所有しており、今も高稼働かつ値崩れなしで経営しています。
サポート物件
白岩がサポートした400棟を超える物件です。時代に、立地応じた、そしてひとりひとりに合った提案をしてきました。
ガレージハウス型
吹き抜け型
相続対策の実績例
相続税対策として新築したアパートの一例を紹介します。
世田谷区内 京王線駅徒歩4分 2階建て4世帯
<土地>相続税評価
価格 | 50,000,000円 |
面積 | 89.70㎡(27.13坪) |
正面路線価 | 430,000円/㎡ |
相続税評価(更地) | 38,571,000円 |
貸家建付地評価 | 31,628,220円 |
土地財産圧縮効果 | 18,371,780円 |
<建物>相続税評価
建築費 | 39,600,000円 |
延床面積(ロフト含む) | 127.28㎡ |
相続税評価 | 8,928,000円 |
貸家評価 | 6,249,600円 |
建物財産圧縮効果 | 33,350,400円 |
<賃料>
月間賃料 | 400,000円 |
年間賃料 | 4,800,000円 |
建物利回り(表面) | 12.12% |
利回り | 5.36% |
個別相談
私、白岩貢は、税理士・弁護士・銀行・不動産業者・ハウスメーカー営業など、よそ様の相続対策アドバイスの違い、私自身が全て2002年以降実践してきた的確で的を得た総合的な回答が出来ると自負しております。もちろん、税理士、弁護士、設計士、工務店、不動産業者など、信頼出来るパートナーがいます。
具体的説明しますと、
- 相続税調査に調査期間3か月7人の国税チームが入り徹底的に調査されその対応をしました。
- アパート融資6億円を銀行と折衝して融資を引き、自ら企画して新築アパート5棟、戸建てガレージハウス4棟を建てました。
- 母親の2次相続に向け、相続争いに対応しながら、相続税の節税という2正面作戦を実戦しました。
- 父から受け継いだ築50数年のアパートや新築したアパートを管理運営を入居付けを含めた自主管理運営しています。
以上、全ては白岩個人案件での経験です。
相続の場合は新規に不動産投資をするケースと違います。それぞれの状況を加味してお話させて頂きます。
相続案件では、吹き抜け型アパート、小規模旅館、商業ビル、社会貢献型アパート等を既にやらせて頂き、お子さん、お孫さんの相続に向けて30年、40年先を見て負けない、手間が掛からない、出口も考える物件の組み換えや新築のサポートをさせてもらっています。
対面及びZoomによる個別相談を受けています。下記の個別相談ページからご予約ください。
少人数セミナー
白岩貢の相続対策セミナーも開催致します。
個別相談までは…という方はこちらにご参加ください。
サイトやブログには出せない、白岩が今まさにサポートしている実例をご紹介できます。実績がない、収支を出せないようなセミナーとは中身が違うと自負しております。
※不動産業者、設計士、不動産投資コンサル、建築関係者はご遠慮下さい。